解消されない人手不足
福祉業界は相変わらず慢性的、いや末期的ともいえる人手不足が続いています。
求人を出してもなかなか応募が来ない、来たとしてもなかなか条件に合う方を採用できないことも当たり前になってきている現状です。 では、なぜ応募が来ないのか?
まずは賃金の問題です。他業種に比べて未だに低いと言われている賃金形態。特に労力に見合う賃金なのか?という疑問が大きいからこそ福祉の仕事に挑戦するのに躊躇してしまう。または福祉の仕事から離れて別の仕事を選ぶ人が増えるのは当然のことと言えます。
ですが、この問題はそもそも事業所側の問題だけではなく、国の介護報酬に問題があります。ここ十数年、国が設定する介護報酬は基本報酬が減額されています。
また、昨今急激に進行している物価高にも国は十分に対応してくれません。食材費や日用品費、ガソリン代。社会保険料も年々上がっていますので、事業所の負担はどんどん大きくなる一方です。たくさんお給料を上げてあげたいけど、なかなかそうはいかない。残念ですがそれが多くの事業所の悩みではないでしょうか?
もう一つの理由としては「需要と供給」のバランスが合っているのか?という問題です。ここ数年で函館市内でもヘルパーやデイサービスなどいくつもの事業所が廃止や休止になっています。その理由としては「職員を確保できない」「利用者を確保できない」といった理由が多いです。それはつまり事業所が増えたことで供給過多となり、利用者を確保できないことから経営も厳しくなり、結果職員も採用できない。この悪循環ではないかと考えます。需要と供給のアンバランスを見直し、既存の事業所が安定して運営でき、そして職員皆様の待遇もより良くしていける。結果としてサービスの質が上がり、利用者様も質の高いサービスが受けられる。そういう世界になって欲しいと切に願っています。
(ハコラク 2025年10月号掲載)



