手間を惜しまず挑戦を続ける 明治創業〝町のお菓子屋さん〟
創業から100年以上、北斗市茂辺地の市街地で4代続く和・洋菓子店。上生菓子、ようかん、中華まんじゅうからロールケーキまで商品は幅広く、代々地元の人に親しまれてきた。元々は初代が市内にある矢不来天満宮の宮司を務めながら、あめやせんべいなどの菓子や雑貨を販売していたのが始まり。修業を積んだ2代目が本格的に和菓子店を始め、今は福島忠志代表と千葉県の有名店などで腕を磨いた息子の篤さんが看板を守っている。おすすめは10年掛けて納得できる味に完成させたという「どら焼」(1個200円・税別)。たっぷり詰まったつぶあんは、北海道産小豆の中から厳選した品種を使い、2日間かけて手作り。純度の高い砂糖と炊いて豆の旨みを引き出し、仕込みと焼き方で理想の食感と香ばしさに仕上げた皮との相性抜群。その味を求め、道南各地や東京などからの注文もあるという。「お菓子は難しい。毎日真剣勝負」と老舗の味におごらず、これからも向上心を持って菓子作りに励む。
(ハコラク 2019年12月号掲載)
菓匠 一福
北斗市茂辺地2-5‐54
☎0138-75-2035
8:00~19:00
日曜定休




