通年切らさず仕入れる活イカをはじめ
鮮度抜群の活魚介が目白押し
森町で創業し、40年以上の歴史を持つ「川村鮮魚」は、10年ほど営業していた函館市銭亀町から、2015年に漁火通り沿いに移転。貝類をはじめ、エビ、カニ、カレイなどの生けすやイカ専用の大型水槽が壁一面に並び、扱う魚介は活ものだけで50種類を超える。料亭や居酒屋の料理人も仕入れに訪れる新鮮な魚介を使い、刺身の盛り合わせや祝い用の舟盛りのオーダーも受け付け、地元の人はもとより、近隣に宿泊する観光客からも注文が入るという。
家業の寿司店を皮切りに、函館市内で20年腕を磨いた長浜司大将は、2013年に「鮨和処つかさ」を開業。湯川町の寿司店で過ごした修業時代に、仕入れ先の一つとして「川村鮮魚」に出合い、独立後も変わらず足を運んできた。長浜大将の店では握りだけで30種類以上のネタを揃え、タラバガニの内子といった珍味から、海老しんじょ、毛ガニの甲羅焼きなどの日本酒に合う一品まで、客の要望に応えてメニューを展開。振舞う料理は多岐に渡るが、「1軒でほぼすべての素材が揃う」という「川村鮮魚」の豊富な品揃えがお気に入りで、「活イカはここに無かったら、もうほかでは手に入らないんじゃないかな」と語るほど、不漁の時期にも通年切らさず用意してくれるという。貝類やイカは注文を受けてからさばくこだわりから、活魚介を中心に仕入れてきた長浜大将。「いつも間違いのないネタを用意してくれる」という言葉から、長年積み重ねた信頼の高さがうかがえる。
(ハコラク 2022年8月号掲載)
カネフト川村鮮魚
函館市湯川町1‐1‐7
☎0138‐76‐8363
10:00~17:00
水曜定休
P有り
鮨和処つかさ
函館市梁川町19‐10 第5セイコービル1F
☎0138‐32‐0160
18:00~翌3:00
日曜定休
禁煙
クレジットカード利用可