この土地ならではのイタリアンを
ゆっくりと自然体で楽しむ
「コルツ」は、東京や北イタリアで腕を磨いた佐藤雄也オーナーシェフが、故郷・函館で築いたイタリアンレストラン。メニューはおまかせコースのみで、開業20年目の節目となる2023年に函館山を望む宝来町に移転。店舗は、築87年の元・裁縫女学校だった建物を活用し、ブドウのつるで編まれた柵が囲む庭には、ホオズキや柿の木が植えられ、室内のピカピカに磨かれた広い廊下や和洋折衷の佇まいに戦前の趣を感じさせる。
「コース料理を出す店にある少し敷居が高いイメージとは違い、ここには一皿一皿をゆっくりと堪能できる自然体な料理と時間がある」と話す水野さん。四季折々の料理を楽しみに20年以上この店に通い、初めて見る料理や想像のつかない味との出合いに、来るたび感動させられる。シチリア島発祥の筒状の揚げ菓子をモチーフに、空知管内滝川市産の鴨肉を南茅部地区産のコンブで巻いてパリッと揚げた「鴨と昆布のカンノーリ」、真コンブダシのスープに浸るもっちりとした生地からクリーミーな枝豆ピューレがあふれ出す「ラビオリ」、山の中で木の実や植物を食べて育った自然放牧野生牛を塩コショウだけでしっとりと焼き上げる「様似町駒谷牧場ジビーフ」、庭で採れた柿を使った冷たいデザート「干し柿とホワイトチョコのセミフレッド」…。「一皿にどれだけ手間が掛かっていても、当たり前のこととして振る舞う佐藤シェフの姿勢がかっこよく、人としても尊敬している。ここで味わえるのはイタリアンというよりも〝コルツ〟という料理だと思う」。分野は違っても、地域に根差して食を追及する者として、全幅の信頼を寄せている。
(ハコラク 2025年4月号掲載)
Colz
函館市宝来町34‐7
☎0138‐84‐5858
12:00~13:00L.O
18:00~20:00L.O
※予約推奨
月曜定休(変更する場合はSNSにて告知)
禁煙
クレジットカード利用可



