NPO法人市民創作「函館野外劇」の会(中村由紀夫理事長)は、7月11日に開幕する第33回公演「星の城、明日に輝け」の宣伝用ポスターとチラシが完成した。ポスターは従来の夜公演の様子、チラシには過去に実施した昼公演時の写真を使用した。
新型コロナウイルスの影響で2年ぶりの開催。感染拡大防止の観点から入場無料の昼間開催とすることを決めている。3月には未経験者を対象としたキャストオーディションを実施し、応募があった8人全員を採用。4月3日から稽古を開始している。
ポスターは昨年の公演のために制作していた19年の公演写真を使用したもので、日程などを記した部分を張り替えた。チラシは五稜郭の石垣が14年に崩落して従来規模の公演が維持できなくなった後、宣伝を兼ねたダイジェスト版として実施した15年の昼公演の写真を使用した。
舞台の演出を担当する高村綾子さんは「(15年の公演は)野外劇の広報イベントとして取り組んだが、今年は夜の舞台を昼でも映えるようにして取り組む。キャストの顔が見えやすくなる分、より技術が必要になる」と話す。また、土谷雅宏事務局長は「(コロナ禍で)困難な時代だが、函館の歴史もいろいろな困難を乗り越えてきたことを野外劇で思い出していただきたい」と話している。
7月11日から8月8日までの毎週日曜日午後3時からの公演に加えて、同15日には市芸術ホールを会場に特別公演を企画した。午後3時、同6時の2回公演で、観覧希望者には整理券を配布する。問い合わせは同会(0138・56・8601)へ。(今井正一)