函館工業高校軽音楽部(石見智成部長)は7日、ユーチューブの生配信機能を使った「バレンタインライブ」を函館市公民館で開いた。新型コロナウイルス対策を講じたライブで1、2年生の部員26人が若さあふれる音楽を響かせた。
同部では毎年、校内や市内のライブハウスなどで主催のコンサートを開いてきたが、今年度はコロナの影響で開催できず、観客を前にした演奏の機会が失われている。今回は感染対策し、日々の成果を披露しようと部員の家族や友人など関係者に公演の様子を限定配信。会場では部員の家族らが一人につき3人までという制限のもと、手指消毒、検温を徹底し観覧した。
この日は同部の7バンドが「君はロックを聴かない」や「ダンシング・ヒーロー」といったJポップのカバーを中心に演奏。今年度高文連の全道大会に出場した5人組のバンド「日本Japanese Japan」がトリを務め、オリジナル曲で会場や画面の向こうの観客を楽しませた。
石見部長(17、2年)は「観客の前で歌うのは久しぶりで緊張したが、とても気持ち良かった。大勢の観客の前で歌えるようコロナが収束してほしいが、配信も活用し、今後も音楽を届けていきたい」と話していた。(飯尾遼太)