函館市在住の視覚障害者で、インクルーシブ友の会の代表、島信一朗さん(51)がこのほど、自身2冊目の著書「インクルージョンvol2-共に未来を切り拓こう!―」を出版した。
昨年8月に初出版した「インクルージョン」の第2弾で、前作同様、大手通販サイト「Amazon(アマゾン)」のプリントオンデマンド(POD)で個人出版した。
島さんは、障害の有無などを区別せず、誰もが一人一人の違いを尊重しながら共存する社会を目指すインクルージョンの啓発をライフワークとする。
前作は今年5月、ネクパブPODアワード2020で審査員特別賞を受賞。島さんは「受賞が今回の執筆を後押した」と振り返る。
今回の著書では、インクルージョンの紹介をベースにSDGs(持続可能な開発目標)との関係や新型コロナウイルス禍の警鐘などにも言及し、8章構成となっている。オリンピック・パラリンピックの融合開催を唱え、「オリンピックの開会式と閉会式にパラリンピアンたちも共に入場し、肩をたたき合う姿がそこにあってこそ真のオリンピックではないか」と記している。
島さんは「未来志向の必読書にと思い執筆した。1人でも多くの人に読んでほしい」と話す。
A5判、216ページ。2233円。注文はアマゾンの公式サイト(https://www.amazon.co.jp/)から。(鈴木 潤)