今年度の函館市民文化祭が30日、市芸術ホールで開幕した。初日はギャラリーでの展示部門「清秋・函館市文団協芸術展」や茶席が設けられた。
市教委と市文化団体協議会(文団協、今井憲克会長)、市文化・スポーツ振興財団(佐々木茂理事長)の主催。同ホールでは11月3日まで、同12~15日は市民会館に会場を移し、函館アートフェスティバル2020などを開催する。
開会式には、原光宏道立函館美術館長、今井会長、佐々木理事長らが出席。市教委の辻俊行教育長は「人は前向きで想像力がある。(新型コロナウイルス禍にあっても)感性が刺激され、創意工夫を生み、違う文化が生まれる可能性がある」とあいさつした。
芸術展は、今年の市文化賞受賞が決まった道南歌人協会(齊藤サダ会長)から青函交流短歌大会の入賞作品などの色紙15点を展示。函館俳句協会(熊澤三太郎会長)は32点を寄せた。短歌、俳句ともにコロナ禍に触れた作品もあった。絵画や書道、キルトなど、さまざまな作品を並べた。ぶんだん秋の庵として、初日は江戸千家不白会函館支部が茶席を設けた。
ギャラリーは入場無料で、31、2、3日のみ。1日は午後2時から舞台部門「華麗・錦秋の舞台」を開催し7団体が出演、入場は1500円(小学生以上)。問い合わせは、文団協(0138・54・7670)へ。(今井正一)