函館高専(伹野茂校長)は9月26日、初めて女子中学生(全学年)と家族のみを対象にした「ガールズオープンキャンパス」を開く。女子高専生とのランチ会や校内見学で同校の魅力をPRし、女子生徒の志願者確保につなげる狙いだ。
同校は5年制の高等教育機関で、1年次は一般科目や工学の基礎を学び、2年次から本人の希望や学業成績によって、生産システム工学科、物質環境工学科、社会基盤工学科の3学科に分かれ、工学の専門知識や技術を習得する。
全国的に高専は男子に比べて女子の入学者の割合が低く、函館高専も毎年2割前後にとどまっている。同校では近年、女子学生サポート室(室長・山本けい子准教授)が中心となり、更衣室の増設や寮のセキュリティー強化を図るなど、女子学生が安心して学べる環境整備に力を入れている。
今回のオープンキャンパスでは、校内や女子寮の見学のほか、現役の女子高専生と食事をしながら授業や学校生活などについて質問する場を設ける。
ランチ会に参加予定の楢山礼夏さん(4年、19)と中山咲和菜さん(同)は「授業は専門的で難しいことも多いが、サポート体制が充実しているので安心して学ぶことができる」、増川文花さん(1年、16)は「昨年のオープンキャンパスに参加して高専で学びたいと思った。工学に興味のある女子は参加してもらいたい」と呼び掛ける。
午前10時~午後1時半。申し込みは9月10日まで、同校ホームページの専用フォームから受け付ける(定員50人、先着順)。問い合わせは、函館高専学生課教務係(0138・59・6491)へ。(金子真人)