親子で考える新型コロナウイルス感染症予防
新型コロナウイルスはどうして怖いの?どうしてお友達と会ったり、一緒に遊んではいけないの?と小さなお子さんに聞かれるなど親御さんも長引く自粛生活で大変ですよね。大人は日々の報道で新型コロナウイルスの危険性を十分感じていますが、小さなお子さんにその危険性を伝える事はなかなか難しいです。不必要に怖がらせる必要はありませんが、身近な人の生命に関わる問題である事を具体的に話すと伝わりやすいと思います。新型コロナウイルスは人から人にうつります。うつった人は、普通の「かぜ」のようにすぐ治ることもありますが、中には「肺炎」という病気を起こして亡くなる人もいます。皆がしっかり予防することが、大事なお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、お友達を守る事になります。
感染症予防で大切な事は、きちんと石鹸をつけて20秒数えて手洗いをする事です「ハッピーバースデートゥーユー」を歌うと約20秒)。①お外からお家に帰った後②ご飯を食べる前③トイレに行った後④マスクを触った後などはきちんと手を洗ってしっかり手を乾かしましょう。また、マスクを正しく使う事も大切です。マスクはきちんと鼻と口が全部、隠れるように着けて、なるべく隙間ができないようにします。紙のマスクは毎日新しい物に取り替え、布のマスクは毎日洗いましょう。マスクをしていても咳やくしゃみをする時は肘で口を隠すようにしてウイルスが飛び散らないようにします。
また、マスクを着けること自体が困難な小さなお子さんでは、外出自粛や三密を避ける事を徹底しましょう。子供はもともと体温が大人より高めなので微熱程度であれば本人は気付かないこともあります。普段と変わった所がないかよく観察し、1日2回検温を行い、異変があった場合はメモしておくと良いでしょう。毎朝、親子で「咳なし!鼻水なし!のど痛なし!元気いっぱい!」とお互い声かけ点検するのも良いですね。
(ハコラク 2020年7月号掲載)
略歴
平成14年、岩手医科大学医学部卒業、同年4月、北海道大学医学部第三内科入局。市立札幌病院消化器科、NTT東日本札幌病院消化器科、函館中央病院内科勤務などを経て、平成18年11月より佐藤内科小児科医院勤務。平成28年7月より同院副院長となり、現在に至る。
佐藤内科小児科医院
函館市桔梗4-8-25
☎0138-46-1212
■診療科目/内科、小児科、消化器科、循環器科
呼吸器科、糖尿病内分泌代謝科
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