地元企業の広告などをデザインし、走るキャンバス「カラー電車」として人気の函館市電で、1両だけ真っ白な電車が走行している。広告の入れ替えを控え下地となる白色に塗られた車両で、市民や観光客の目を引いている。
市企業局交通部によると、白色の電車は「716号車」。新たなデザインの決定に時間が掛かり、カラー作業が遅れていたが、車内の中吊りなどの広告に支障が出ないよう運転を続けている。珍しい形の車両運用で、「8007号車」(現在は車両検査中)も白色で8月下旬まで運行していた。
716号車もラッピング作業に入ることから、白いままの姿を見られるのは今週末まで。同部は「カラフルな色使いが函館市電の特徴。新たなデザインの電車にも期待してほしい」と話している。(小杉貴洋)