台風21号で道南大荒れ

 台風21号が暴風域を伴いながら日本海を北上し北海道地方に接近した影響で、4日の渡島・桧山地方は全域に暴風警報、一部に大雨(浸水害)、洪水などの警報が発表され、午後6時半ごろには函館空港で風速15メートル以上の強風となり、深夜から5日未明にかけてほぼ全域で暴風と雨で大荒れとなった。函館地方気象台によると、5日は午前中のうちに大雨、強風は収まる見込みだが、渡島西部と桧山地方は引き続き高波に注意が必要としている。
 函館市内で53世帯避難

 函館市は5日午後5時、市内16カ所に自主避難所を開設。このうち、石川町、昭和3~4丁目など2527世帯4507人に対し、常盤川と石川周辺での浸水を想定し、午後5時10分、避難準備・高齢者等避難開始を発令した。開設直後から市民が高波や強風に備えて次々と訪れ、午後10時現在で53世帯66人が不安な夜を送った。
 戸井西部総合センターでは、最多の11世帯16人が避難。和室ではテレビを見ながら過ごし、体育館では避難で疲れた住民が体を休めていた。
 汐首町の原和四郎(としろう)さん(87)は、友人の工藤清広さん(93)、頼子さん(90)夫妻と共に、原さんのおいが運転する車で避難した。原さんは「おいは漁師なので、船を見張らなければならず来られなかった。家のすぐ近くが海なので心配」と話した。
 本通1の無職女性(70)は千代ケ岱小に避難。「避難は初めて。一人暮らしなので、普段とは違う風の音に不安になった。早く過ぎ去ってほしい」と願っていた。
 一方、避難準備情報のエリアメールに不満を持つ人も。近隣に避難準備情報が出された北昭和小学校には、富岡町2の吉田和子さん(62)が同じアパートに住む友人と避難。「アパートが改修中で足場が風で飛んで被害が出そう。強い台風だと分かっていたのだから、もっと早い午前中に(エリアメールを)出せたのでは」と話していた。
 渡島総合振興局によると、4日午後8時現在、管内1市9町で65カ所の避難所が開設されている。桧山振興局管内では同時刻現在、上ノ国町石崎地区の石崎集会施設と、小砂子地区の旧小砂子小学校の2カ所など4町11カ所に避難所を開設しており、53世帯67人が避難している。
 台風接近の影響で、市企業局交通部は4日午後9時以降の計6便を運休した。
 また市内の小学校46校、中学校21校の全校で、5日の始業時間を2時間繰り下げる。幼稚園2園と一部の高校でも登校時間を遅らせる措置を取る。
 運休・欠航相次ぐ

 台風の接近に伴い、4日は午後から交通機関に乱れが生じた。空の便は函館空港と名古屋、大阪などを結ぶ航空機9便が欠航したほか、JRも特急を含む8本が運休。フェリーは函館と青森、大間を結ぶ計13便、江差―奥尻間の1往復2便が運航を見送った。5日もJRと一部のフェリーで運休、欠航が決まっている。
 函館空港の発着便は、ANA(全日空)が大阪(伊丹)便の1往復2便、名古屋便の1往復2便を欠航。AIRDO(エア・ドゥ)は名古屋便が1往復2便、函館発羽田行きの1便、JAL(日本航空)は、大阪(伊丹)便の1往復2便が欠航した。4日午後8時現在、5日の函館発着便で欠航が決まった便はないが、航空各社は台風の影響を受ける可能性があるとしている。
 JR北海道によると、4日は函館―札幌間のスーパー北斗22~24号のほか、はこだてライナーと普通列車合わせて8本の運転を取りやめた。5日は特急がスーパー北斗1~7号と北斗91号が全区間運休。はこだてライナーと普通列車も計18本が運休する。道南いさりび鉄道は4日は7本が運休、5日は始発から10本が運休する。
 フェリーは、津軽海峡フェリーの函館―青森間が午後5時以降の3往復6便、函館発大間行きの1便が運航を取りやめた。青函フェリーは青森便が3往復6便を欠航させた。5日は青函フェリーが1往復2便、津軽海峡フェリーが大間午前7時発の1便の欠航を決めた。

      9月 5日の記事

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