「2018函館マラソン」(道南陸上競技協会、函館市、実行委など主催)は1日、函館市千代台公園陸上競技場を発着とするコースで行われた。ハーフ(21・0975キロ)とフル(42・195キロ)に7139人が参加。あいにくの雨となったが、ランナーは異国情緒にあふれる港町を、沿道の声援を受けながら駆け抜けた。
開会式では工藤寿樹市長が「マラソンと函館を楽しんで笑顔で完走できるように頑張って」とあいさつ。午前9時にハーフ、10分後にフルがスタートした。
男子ハーフには神野大地選手(東京陸協)と一色恭志選手(GMO)らが出場。中村泰之選手(スズキ浜松AC)は唯一のフル招待選手としても参加。清田真央選手(同)ら女子の招待選手はすべてハーフでの出場となった。
ゲストランナーはランニングコーチの金哲彦さん、タレントではこだて観光大使の福島和可菜さんらがフルマラソンを走り、沿道の市民を盛り上げた。また雨天走路では瀬古利彦さん(横浜DeNAランニングクラブ総監督)によるトークショーも開かれた。
ハーフは男子がポール・クイラ選手(コニカミノルタ)、女子は谷本観月選手(天満屋)が優勝。フルは男子が山下侑哉選手(サンベルクス)、女子は森川千明選手(東京陸協)が制した。この日の天候は雨で、正午に湿度95%、気温22度。ハーフは3992人、フルは3147人が出走し、それぞれ3943人、2824人が完走した。
また、大会本部によると競技中に体の痛みなどを訴え、救急搬送されたランナーは計6人。市消防本部によると、うち1人が重症という。(佐々木 司)