気温が上昇し、雪解けが進んだ函館の市街地では、ツクシが姿を見せ始めている。長い冬を土の中で過ごし、ようやく地上に現れた誇らしげな姿からは、春の息吹が感じられる。
ツクシはトクサ科の植物スギナの胞子茎。北海道では例年、主に4月中旬から5月上旬ごろに見ることができる。また、ビタミンEやカロテンを含む春の山菜として、食用とされる地域もある。
道南地方は、6日から3月上旬並みの気温に冷え込み降雪が確認されるなど冬に逆戻りしたが、函館気象台によると、10日ごろから再び最高気温が10℃を上回る見通しで、本格的な春はそこまで近づいている。(柳元貴成)