8日午後3時半ごろ、函館湾内に停泊している海上保安庁の巡視船に係留されていた北朝鮮籍の木造船が自力で動き出し、巡視船から離れようとした。逃走を図ったとみられる。海保は巡視艇などで追跡して停止するよう呼びかけ、木造船は同4時半ごろ、巡視艇にえい航され再び巡視船に係留された。
第1管区海上保安本部などによると、木造船と巡視船はロープでつながれていたが、ロープが何らかの理由で外れ、木造船がエンジンをかけて動き出したという。
これまで巡視船と木造船は北斗市上磯漁港の沖合約3キロの函館湾内の海上で停泊し、海保による事情聴取が続けられていた。これまでの聴取に対し、乗組員は、木造船の舵が壊れていると説明していた。
海保は乗組員に対し、動き出した理由などについて事情聴取を続けている。