渡島、桧山のアマチュアが将棋の腕を競う「第21回道南竜将戦」(函館新聞社、日本将棋連盟函館中央支部主催)が27日、函館新聞社で開かれた。有段者の部は、公立はこだて未来大1年の崎野也真人さん(18)が優勝し、昨年覇者への挑戦権を獲得。無段者の部は函館高専2年の武田皇太さん(21)が制して「日本将棋連盟初段免状」を手にした。同時開催の「第11回道南小学生竜将戦」は、函館千代ケ岱小5年の隈元薫君(11)が栄冠に輝いた。
トーナメントで争った有段者の部、無段者の部は各15人が出場。小学生は11人がポイント式トーナメントの4回戦で順位を競った。
初出場で見事優勝した崎野さんは「強敵ぞろいだったが、思いっきり攻めたのが勝因」と笑顔。9月には「道南竜将」の称号を懸け、前年覇者の坂木祐介さんと3番勝負を行う予定で「とにかく食らいついて勝負を挑みたい」と意気込む。
武田さんは4年ぶりの出場で、将棋部で腕を磨いてきた。前回は準優勝で涙を飲んだが、「準決勝と決勝は厳しい戦いだったが、部活で培ったことを生かすことができてうれしい」と破顔。前年惜しくも準優勝だった隈元君は「雪辱を果たすことができた。最後まで読み切って自分の力を出せた」と声を弾ませた。(山田大輔)
大会結果は次の通り(敬称略)。
▽有段者の部=①崎野也真人②中亮太③松本健敬
▽無段者の部=①武田皇太②庄山航生(宇賀の浦中2年)③影悠希(柏野小6年)
▽小学生竜将戦=①隈元薫②長澤一世(北美原3)③高田旺輝(北美原6)④川崎勝太(附属6)⑤大久保陽斗(東山3)