函館市が開設する入舟町前浜海水浴場が27日、今季の遊泳を解禁した。この日の水温は20度ほどとやや冷ためだったが、引き潮の時間帯には親子連れらが岩場でカニなど海の生き物探しを楽しむ姿がみられた。
同海水浴場は夏休みに合わせて開設。昨年度は25日間で6415人が利用し、湯川廃止の影響もあって約3700人増加した。
遊泳可能な場所には砂浜はなく岩場で、標式を設置している範囲内にも深いところで3メートル以上の場所もある。船の往来で波立つこともあるため、遊泳中は注意が必要だ。監視員で日赤函館市地区水上安全法奉仕団の小山内稔委員長は「安全に気をつけて、磯遊びや遊泳を楽しんでもらいたい」と呼び掛ける。
函館千代田小学校に通う4年生と2年生の2組のきょうだいで、見上海翔君(9)と七海さん(7)、宮﨑哲平君(9)、紳平君(7)の4人はちくわを餌に岩場でカニ釣りを楽しんだ。4人は「大きいカニやヤドカリ、魚も捕れました」と喜んでいた。
遊泳期間は8月20日までの午前10時~午後4時。(今井正一)