道教委は6日、2018年度から20年度の公立高校配置計画案を公表した。渡島管内は、函館工業、大野農業を20年度から1学級減とする方針を明らかにした。渡島学区内の18年度中卒者数(見込み)は、前年に比べ108人減るため、普通科、職業科のバランスを取りながら学級を減らしていく。減少となる学科については、19年度6月をめどに検討を進める。
函工の17年度の最終入試出願状況では全6学科とも出願者数が実募集人員を上回り、電子機械科は、倍率2・2倍でそれ以外の学科は1・4~1・5倍。全日制職業科では最も倍率が高かった。小島和明校長は「全学科が1クラスなので学級減で1つの学科がなくなる。中学生の進路選択の幅を狭め地元産業界にも大きな影響を及ぼすことになると思う」と話す。
また、大野農については北斗市内の中卒者が18年度に前年比28人減となることや、函館水産、上磯など同市内の高校に欠員が続いている状況などを要因としている。
このほか、18年度から上ノ国を江差のキャンパス校として位置付ける。
今後の渡島管内の配置計画では、18年度から市立函館が2学級減、19年度には函館西と函館稜北を再編し、普通科単位制の新設校が誕生する。(木村京子)