函館市の「函館駅前花いっぱい事業」を担う桔梗造園(石川町、山本久明社長)は函館駅前広場の花壇造成作業を進めている。27日には、NPO法人「スプリングボードユニティ21」(折谷久美子理事長)のボランティアも参加。6月中旬までは約1万4000株の色とりどりのパンジーを主体とした花壇となり、函館を訪れる観光客を出迎える。
本年度から3年間、同社と同NPOの事業体が受託。春の大型連休に合わせて造成を進めている。函館駅前の駐車場周辺に6カ所計898平方メートルの花壇がある。
本年度は、花壇内に車いすで通行可能な幅の通路やベンチの設置、立体的に見えるよう起伏を設けるなど工夫を凝らした。5月中旬には四季咲きのバラを植え込んだアーチを設置する。
春の花壇の主体となるパンジーは赤やオレンジ、ピンクなど7色、計1万4240株を用意。全体が波のイメージで並ぶよう配置し、1平方メートル当たり25株を植え込んでいる。同社取締役の山本かおるさんは「耐寒性もあって家庭でも育てやすい花。5月末ごろには地面が隠れるくらいボリュームが出てくるので、成長していく様子も見てほしい」と話す。
ボランティア10人が参加し、花植え作業を実施した折谷理事長は「大型連休を前にサクラも満開になった。〝花のまち函館〟として喜んでもらえるよう心を込めて活動している」と話していた。
花壇は「はこだて花と緑のフェスティバル」(6月11、12日)後に夏花に入れ替える作業を行う。(今井正一)