【北斗】JA新はこだて(畠山良一組合長)は12日、2015年度(15年2月~16年1月)の農畜産物販売額が過去最高の306億円を記録したことを明らかにした。02年の広域合併後、初めて300億円の大台を突破。野菜の市場相場が高値で推移したことや酪農・畜産の好調が数字を押し上げた。
同日、北斗市総合文化センターで開いた第14回通常総代会で、15年度決算を含む議案10件を原案通り可決した。
販売額は、13年度の282億円がこれまでの最高で、今回の内訳は農産物200億円、畜産物106億円。特に野菜は府県産の天候不順による出荷量の減少もあり、前年比17・3%増の117億円となった。
また、同JAは16年度(16年2月~17年1月)の事業計画で、6億5000万円を投じて知内町に「ニラ梱包(こんぽう)ライン機械」という新システムを導入することも明らかにした。ブランドニラ「北の華」の出荷量を増やす狙いで、従来の束持ち込みからばら持ち込みに切り替え、生産者の労力を軽減。JAが事業主体となって国の補助事業を活用、産地の知内、木古内両町も支援する。
総代会には409人(書面、代理人を含む)が出席。決算では、税引き前当期利益が3億1327万円、配当は、出資配当金と事業分量配当金を合わせて約9300万円を確保した。あいさつで畠山組合長は「長年の悲願であった300億円を達成できた。組合員の努力のたまものである」と述べた。(山崎大和)