第21回函館港イルミナシオン映画祭(実行委主催)が6日、すべての上映日程を終え閉幕した。20周年を迎えた今年は、3会場で長編・短編約30作品を上映。函館山山頂・クレモナホールで行われたクロージング上映と閉会式は、大勢の映画ファンの拍手と熱気に包まれた。
今回の映画祭では、今年の夏に市内でロケが行われた「函館珈琲」(西尾孔志監督)や、函館を愛した故・森田芳光監督の「の・ようなもの」(1981年)などを上映。最終日は、森田監督の下で助監督を務めてきた杉山泰一氏の初監督作品「の・ようなもの のようなもの」(2015年)で締めくくった。また上映後に行われたトークショーでは、杉山監督や映画のスタッフらが森田監督や作品に込めた思いなどを語った。
閉会式では、米田哲平実行委員長が「僕らの後には次世代が引き継いでくれる。みなさんと一緒に成長する映画祭でありたい」と話した。また、太田誠一副実行委員長は「20周年という節目に地域から発信する映画『函館珈琲』や森田組の新作が生まれたことは感無量だ」と笑顔を見せた。
(半澤孝平)