市立函館博物館は、公立はこだて未来大学の学生らの協力を受けてホームページをリニューアルした新たに同博物館の資料を写真で紹介する「はこはくアーカイブス」などを追加、従来の展覧会開催情報などに加え、より充実した博物館の魅力発信につなげている
同大は博物館や函館市中央図書館などとさまざまな連携事業に取り組んでおり、共同研究の一環としてウェブサイト作成に参加奥野拓准教授の研究室の学生ら4人が、博物館職員と協議を重ね、3月上旬から作業に取り組んできた
新しいサイトの目玉となるはこはくアーカイブスでは、ハリセンボンのはく製やニシンのホルマリン漬けなど計62点の画像を掲載このほか、同博物館の研究紀要の公開や、協力機関とのボランティア活動の様子を写真で紹介している同博物館学芸員の奥野進主査は「展覧会だけでなく、さまざまな活動をしていることを広く知ってもらいたい」と説明する
作業は1カ月あまりと短期間だったが、同大システム情報科学研究科博士(前期)課程2年の似内勇太さん(23)と同1年の松田隼士さん(同)を中心に進めた博物館職員が随時情報を追加、編集しやすい管理システムづくりに時間を割いたといい、「メンバーと協力しながら取り組み、とても良い経験になった」と口をそろえる
博物館側の要望を取り入れながら、自分たちでサイトのデザインや機能を提案した松田さんは「今後も利用者を考えながらシステム開発に取り組みたい」、似内さんも「今回の経験を生かし、貴重な知識や資料を多くの人に伝えていきたい」と抱負を述べた
今後も随時サイトを更新する予定同博物館ホームページのアドレスはhttp://hakohaku.com/(蝦名達也)