臥牛山6月24日・通り魔事件
また悲惨な通り魔事件が発生。「今、手にかけなくても必ず人は死ぬのに…。なぜ自ら命を絶とうとするのか。私たちは、皆、死んでゆくのです。生かしあうより他にないのに」(女性僧侶・川村妙慶さんブログ)▼21日午後、釧路市の大型商業施設。特売日でにぎわう店内に22・5センチの柳包丁を持った男が大暴れ、買い物客に次々と切りつけた。背中を刺された68歳の女性が死亡。49歳と66歳の女性が首や手にけが▼捕まったのは33歳のアルバイト従業員。精神疾患で通院中といい、殺人容疑を認め、「病気に悩んでおり、人生を終わりにさせたくて、殺人が一番死刑になると思って刺した」などと供述。鬱に負けたのだろうか▼「私は私を殺したい。鬱でない自分に存在価値などないと思ってしまう。社会に適応できないし、社会が怖くて、生きて行くことが怖くて…」(あるブログより)。そして「誰でもよかった」と他人をあやめるケースが多い▼かつて、死の淵から生還した94歳の瀬戸内寂聴さんは「全身麻酔をかけられ、スーッと意識がなくなって素晴らしい気持ちになりました。これが死ぬ時の感覚かな、と思えました」と回顧。他人を殺してまで、絞首台に乗るべきではない。(M)