臥牛山5月16日・スマホ中毒
若者に加え、中高生の間にも「スマホ中毒」がまん延している。今や電車などに乗っていても、道を歩きながらでも手を離せない…そんな光景が珍しくない。依存症がそこまできている証しでもある▼スマートフォンの利用時間調査の結果をみると、驚きの実態が浮かぶ。全年齢平均でこそ1日平均70分ほどだそうだが、中高生は「これは大変」という域。特に女子高生だが、1日平均5時間以上で、10時間を超える生徒も▼常にいじっていなければ落ち着かない。だから中毒という強い言葉で表現されるのだが、国立青少年教育振興機構が先日、興味深い調査結果を発表した。概略は本紙も報じたので、覚えている読者もいよう▼「あいさつをしたり、朝食を取ったりするなどの生活習慣を身につけ、家の手伝いをする子ども(児童生徒)ほど、スマートフォンや携帯電話を所有していても、あまり熱中しない傾向がある」。あらためて言われると、確かに納得できる▼「生活習慣」は「自己管理」の裏表だから。もっとかみ砕くと、生活習慣を身につけているということは、自己管理ができるということ。そう考えると…家庭が鍵を握っているということになりはしないか。考えさせられる。(A)