臥牛山5月13日・熊本地震にみるLINEの情報共有
熊本地震に遭った函館出身の主婦が大型連休中に帰省した。短い時間だけ会うことができ、話を聞いた。気になったのは携帯電話の通信具合で、4月14、16日の大きな地震発生直後以外に支障はなかったという▼「それより見て」と差し出した画像は何人かの男の写真。倒壊した家の近くを歩いていたり、突然玄関を開けて「大丈夫ですか」と問い掛けてきた時の様子という。「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で不審者情報が多く出回った」と話す▼地震後とはいえ、突然玄関を開けるのは普通ではない。家の防犯カメラで捉えた写真を公開し、ママ友仲間からのネットワークで大勢に拡散された。この主婦のやりとりは無料通信アプリ・LINE(ライン)を使用▼ラインの場合、送信したメッセージを相手が読んだら「既読」マークが付くので安否確認もできる。大人数で情報を共有できるのは、伝達手段として有効といえる▼函館市では「安心・安全情報」情報をメールで発信している。警察官を名乗る男から「空き巣が多発している」などと詐欺の予兆と思われる電話が多数あったとの内容も。このような周知のほか、近所間、知人同士での情報伝達、共有も大切だ。(R)