臥牛山2月9日・北朝鮮「ミサイル」発射
子どもはよく泣く。お菓子が欲しい、おもちゃが欲しい時や、自分の思うようにいかない時に駄々をこねて、泣く行為で大人の気を引こうとするが「いつまで泣いてんの」と父母に怒られるのが落ちだ▼北朝鮮が7日、「人工衛星」と称する事実上の長距離弾道ミサイルを発射、ミサイルは沖縄上空を通過した。先月の核実験に続く暴挙で、日本をはじめ米国、韓国など周辺国や国連安保理が一斉に北朝鮮を非難、経済制裁へ動く流れとなっている▼それでもかの国は〝挑発〟をやめることはないであろう。独裁体制を維持するためにはそれが最善の策と信じ切っているから。貧困にあえぐ国民の暮らしぶりを見ることもなく、軍事開発に一直線▼発射実験成功を満面の笑みで伝えるアナウンサー。国民がどう感じているか知らないが、これで食料が、金銭が得られる、わが国に全世界が目を向ける…などと思っていたら大間違いだと言ってやりたい▼こと、かの国に関しては軍事費に金をかけるよりも田畑を耕し、国民生活を豊かにしていくことが最優先なのだが…。精神が子どもな国には当たり前の常識が通用しない。恐怖や泣き落としで支配しようとすればするほど、人心は離れていく。(C)