初級は「北方4島で最大の島は」「ビザなし交流で使用される船の名前は」な
ど。上級は「終戦時にあった択捉島の村長の名前は」など難問ずらり。今年の北方領土ネット検定の設問▼北方4島は一度も外国の領土になったことがない「日本固有の領土」。戦後、旧ソ連・ロシアが不法占拠し実効支配。多額な資金を投じ、飛行場建設やインフラ整備を進め、日本にも共同事業の参画を求めている▼安倍首相は北方領土問題を前進させるため、プーチン大統領の訪日を実現させたい意向で、その前に首相が訪問することを検討。しかし、ラブロフ外相は「平和条約の締結は領土問題の解決と同意語ではない」とクギを刺した▼「歯舞・色丹の2島引き渡し」は「返還」ではなく、島の主権は譲らないとも。北方返還運動も世代交代。中高生らが討論会を開き、検定に挑戦、七飯中の生徒は返還祈念コンサートで「銀河鉄道の夜」を熱唱した▼13、14日には復帰既成同盟が「北方領土おしま祭」を開く。和太鼓演奏、アイドルグループ、ご当地キャラら総動員、署名活動も。不法占拠70年。政府は今年を「返還の年」と位置付け、首相らが北方領土に乗り込み、返還をかち取りたい。7日は「北方領土の日」。(M)