臥牛山2月6日・海外でシャワートイレ
炊飯機、水筒、美顔器、温水洗浄便座、鼻毛カッター。中国や台湾からの観光客に人気の電化製品だ。今年も春節祭で大勢が来函し、一人で幾つも同じ品を抱えて出国する▼日本製は高品質で好まれる。また、日本では普及していても、これを持っていると「裕福」とされるステータスな品も。その一つが温水洗浄便座らしい。朝からトイレの話題で申し訳ない▼日本で売り始めたのは1980年代、バブル景気の時代で売れ行きが進んだ。きれいな水道水が必要なことで、海外では石灰分が含むことや、水資源が豊富でないこと、トイレに対する文化の違いで定着するのは難しい▼ファイターズの中田翔選手が今年から始まった米アリゾナ州ピオリアのキャンプ地で不満を記者に漏らした。まず温水洗浄便座がないこと。現地は野球に関する施設は充実しているが、そこまで日本人選手に気を配ることはない▼栗山英樹監督は海外キャンプの不慣れな環境について、タフさ、がむしゃらを求める例になり、練習に集中する環境であるとした。「まくらが変わると寝付けない」というが、温水洗浄便座の有無は健康にも関わる可能性もある。主砲の一言はわがままや贅沢ではないかもしれない。(R)