JR北海道は18日、キハ40系車両を改造した「道南 海の恵み」の運行を開始した。イカやカモメなど、函館の生き物や風景をかわいらしいイラストで表現している。今後、函館線の函館―長万部間を不定期で運行する。
同社が所有するキハ40系車両4両を道内エリアごとの外装に改造して運転する「北海道の恵み」シリーズの一つ。1両編成で、改造費は1両当たり850万円。すでに道北と道東で運行を開始しており、7月には道央にも登場する。
「道南 海の恵み」の外観は、イカやカニ、タコ、カモメなど、函館の海中や港に生息する生き物がモチーフ。船やサクラなども描かれている。背もたれなどに木材を使用し、床や座席シートの生地も新調。ヘッドマークシールは、北海道150年のロゴが入った特別バージョンを採用した。
18日は、森行き普通列車として函館駅を出発。乗客や鉄道ファンが記念撮影する姿も見られた。東京への帰途で立ち寄ったという柳沢瑠里ちゃん(5)は「カモメが飛んでいるところがかわいい」とにっこり。出張のため乗車した都内の会社員、大島騎頼(きらい)さん(29)は「北海道らしいラッピングでとてもきれい。いい思い出になる」と話していた。(早坂直美)