生鮮珍味製造販売の「三栄水産工業」(函館市湯浜町、坂本啓司社長)は、今月から函館産ガゴメコンブを使った新商品「がごめチズ子」を発売した。粗引きしたガゴメと濃厚なチーズ粉末を合わせた調味料で、空揚げやフライドポテトなど、どんな料理にも合うという。(山崎大和)
同社はイカの塩辛や松前漬けなど生鮮珍味が主力で、常温タイプの商品販売は今回が初めて。ガゴメとチーズのシーズニング(乾燥した粉末調味料)をミックスし、チーズの濃厚な香りと食べた際に優しく感じられるガゴメのまろやかさが特徴。坂本社長(39)は「自分でも空揚げとポテトフライで試してみたが、チーズ好きにはたまらない」と話す。
瓶詰作業を多機能型事業所ワークセンター一条(大川町)に委託し、地域貢献に一役買っている。センターを運営する社会福祉法人函館一条(旭岡町)と初めて連携した。
ユニークな商品名は、従業員の投票などを経て決定。インパクト抜群でガゴメとチーズの両方を連想させる。同社が薦める使い方は空揚げやフライドポテトのほか、サラダやパスタ、トーストにかけるなどで、坂本社長は「隠し味としていろいろな料理に合う。初の常温商品で販売ルートがなかったが、今後販路を広げていきたい」と強調する。同社のインスタグラムやツイッターでもPRしている。
20グラム入り486円。函館の土産店やコンビニエンスストアなどで販売している。問い合わせは同社(0138・54・1362)へ。