新型コロナウイルスの感染拡大の影響で外食を控える家族連れが多い中、函館市内の飲食店などでは、子どもと一緒に自宅で本格的な料理を作って楽しめるテークアウトメニューを打ち出している。
〇…本町の「チーズチーズカフェ(CCC)函館店」(西村大輝店長)は、溶かしたチーズを野菜やソーセージにかける看板メニュー「ラクレット」を、家庭で味わえる「おうちDE楽々ラクレット」(1501円)として販売している。
CCCは東京・渋谷発のチーズ料理専門店で、函館店は道内初の店舗として昨年12月オープン。客の目の前で、大きなチーズをくり抜いたボウルでパスタを仕上げるなど「五感で楽しむチーズ料理」をコンセプトとしている。
テークアウトのラクレットは函館店のオリジナルで、数種類のチーズとソーセージ、厚切りベーコン、ジャガイモ、ミニトマト、アスパラガス、パプリカ、ブロッコリーがセットになっており、家庭の電子レンジでチーズを溶かして仕上げる。
西村店長は「120グラムのたっぷりのチーズを使った函館店限定のメニュー。濃厚で滝のように流れるチーズを堪能してほしい」とPRする。引き渡しは午後5時~同11時。前日までの予約が必要。同店(0138・86・7303)へ。
〇…函館市末広町の「五島軒」(若山直社長)は、ケーキのデコレーションが楽しめる「オリジナルホールケーキセット」(1080円)を販売している。8月末まで。
ケーキは直径15センチで、スポンジに生クリームを塗っている。付属のチョコレートペンで文字や絵を書いたり、果物や菓子を飾り付けたりしてオリジナルのケーキを作ることができる。
また、ツイッターやインスタグラムなどのSNSにハッシュタグ「#五島軒デコレーションケーキ」を付けてケーキの画像を投稿すると、プレゼントが当たるキャンペーンも展開。同社販売部の竹内啓二課長は「非常に好評で、晴れの日をケーキで迎えた家族のすてきなエピソードも多くもらっている」と話す。
「生クリーム」と「生チョコ」が選べる。2日前までの予約が必要。予約、受け取りは、十字街店(0138・23・3560)、イオン湯川店(同85・8033)、イオン上磯店(同49・7938)で。
〇…市内をエリアとする配達とテークアウトの専門店「グレディデリバリー」は、自宅でハンバーガーを作って味わえる「ハンバーガーミールキット」(2人前1080円)を販売している。
同店は本町の飲食店「ガーラ」や「肉と牡蠣(かき)」などを展開する「ブランドジー」(波並寛社長)が運営。同商品は、生の状態で真空パックした160グラムのパティ(ハンバーグ)、バンズ(パン)、チーズ、トマト、タマネギ、レタス、ピクルス、特製のトマトソースが2セットずつ入っており、自宅で手軽にハンバーガーを作って食べることができる。
7月末まで「函館新聞を見た」でポテトフライとピクルスが付く。波並社長は「ハンバーガーを作る工程を家族でわいわいと楽しんでもらえたらうれしい」と話している。1500円以上の注文で配達無料(旧市内)、当日分の配達受付は午後4時~翌午前0時半。テークアウトは「肉と牡蠣」で引き渡す。注文は同店(0138・52・6767)へ。(金子真人)