椴法華地区のコンブ漁師、ジュンヤ・オカヤマ(岡山潤也)さん(42)がつくる函館真昆布を使った加工商品「千切りビストロ昆布」が、道内で初めて動物性食品を一切食べない人に対応したヴィーガン認証を取得した。
ヴィーガンは肉や魚を食べないベジタリアン(菜食主義)とは違い、環境問題や動物愛護の観点から肉や魚だけでなく、ハチミツや乳製品も食べない完全菜食主義者といわれ、その考え方が近年若者を中心に世界で広がっている。
千切りビストロ昆布は養殖コンブを使用。通常の生育期間の半分以下で水揚げした、身が薄く柔らかいコンブを茹でて千切りに加工。食品添加物は使用せず、水で戻すとシャキシャキとした食感となる。「そのままはもちろん、中華スープの素とゴマ油で和えてもおいしい」と営業を担う妻の琴絵さん(34)。
1袋約30グラムで価格は580円(税込み)。インターネットのほか、函館朝市の「丸和すがわら」などでも購入が可能。「ヴィーガンだけでなく多くの人に安心して食べてほしい」とする。商品に関する問い合わせは琴絵さん(090・4879・1682)へ。
ヴィーガン認証はNPO法人ベジプロジェクトジャパン(東京)が2016年から行っている取り組みで、ヴィーガン認証のほかベジタリアン認証もある。ヴィーガン認証を取得した製品はこれまでに約200点ある。(野口賢清)