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観光客の胃袋つかめ 函館駅前で新規出店相次ぐ

 北海道新幹線開業で観光客の増加が見込まれる中、JR函館駅前では飲食店の新規出店が相次いでいる。既存店もチャンスを逃すまいと人員を大幅に増やし、飲食需要の取り込みを図る考えだ。
 老舗ラーメン店「函館麺屋ゆうみん」(若松町、木村国富店長)は30日、昨年8月までケンタッキーフライドチキンが入居していた松風町6の空き店舗に「函館麺屋四代目」をオープンする。31席を用意、名物の塩ラーメンなど15種類のメニューを提供する予定で、木村国華料理長は「元気がなかった大門地区を盛り上げたい」と意気込む。
 本町の居酒屋「活魚料理いか清」(室田秀文店長)は4月27日、グループ店として3店目となる「いか清大門」を若松町6に開業する。以前別の居酒屋が営業していた建物を約5000万円を投じて改装、夏場は1日平均50万円の売り上げを見込む。室田店長は「単価を安めに設定して、市民や観光客が気軽に入れるような店にしたい」と話す。
 一方、若松町11の居酒屋「函館海鮮料理海光房」(菊地博文社長)は、ホール、調理スタッフの合計で新たにアルバイトを10人雇用する計画だ。同店の菊地亜希さんは「一度にこれだけ雇うのは例年にはないこと。観光客の受け入れ準備を整えたい」とする。
 求人情報誌を発行する北海道アルバイト情報社函館営業所によると、新幹線関連の求人募集は飲食、サービス業を中心に約30社から寄せられているという。市内の飲食店関係者は「パートやアルバイトの奪い合いで人員確保が例年以上に厳しいが、客を取り逃さないようしっかり準備をしたい」としている。(山田大輔)










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