3月18日から函館市内の飲食店5店を舞台に期間限定で開かれるフェア「函館CLUB REDレストラン」で提供するメニューが22日、函館市役所でお披露目された。全国の新進気鋭の若手料理人と函館のシェフがタッグを組み、松前漬けをテーマとしたグルメを開発。伝統総菜を粉末化し、バターやソースに混ぜるなど斬新なアイデアで新たな食し方を提案する。
次世代を担う若手シェフの発掘を目的に、全国の35歳未満の料理人を対象としたコンテストを開く「RED U―35実行委」の主催。若手料理人に活躍の場を与えるとともに食を通して地域活性化に貢献しようと、来月の北海道新幹線開業に合わせ、全国で初めて開催される。
この日は、企画に携わった9人のシェフがオリジナル料理を発表した。フランス料理店「ロワゾー・パー・マツナガ」(柏木町)の松永和之さんは、東京のオーストラリア料理店の新田見麻菜さんと共同で「松前バター」を開発。松前漬けのイカやガゴメコンブを乾燥させて粉末化し、バターに混ぜたもので松永さんは「松前漬けの味がしながらも驚きの感覚で味わえる」と自信をのぞかせた。
このほか、シェフが二人一組となって考案した、道南の食材をふんだんに盛り込んだ「ご当地サラダ」などが紹介された。
フェアは5月8日まで。
考案した料理は、各飲食店のコースメニューの一部やアラカルトメニューとして提供する。その他の参加店は次の通り。
ル・クリマ函館(元町)▽センティール・ラ・セゾン函館山(同)▽はこだてビール(大手町)▽二代目佐平次(五稜郭町)(山田大輔)