函館市桔梗3のラーメン店「らぁめん・めんきち」の佐藤裕治店主(44)が能登半島地震の被災者を支援しようと、炊き出しボランティアグループに参加し、7、8日の両日、石川県能登町で炊き出しを行う。被災者に温かいラーメンを提供する。
めんきちは2009年創業。ジェル状のシルク繭を練り込んだ「自家製シルク麺」が特徴。佐藤さんは自衛隊に所属した経歴を持つ。18年の胆振東部地震ブラックアウトの際、地域住民にラーメンを無料で提供した。介護施設でボランティア活動を行うなど社会貢献に取り組む。
炊き出しは、佐藤さんが自家製麺作りを教わった師匠と仰ぐ宮城県仙台市のラーメン店「五福星」の早坂雅晶さんら有志6人と協力。能登町避難所の小中学校に食材や調理器具などを持ち込み、活動する。
佐藤さんは「寒さもあり、大変な思いをしている被災者に少しでも元気づけられるよう、心を込めた温かいラーメンを届けたい。ラーメンにはパワーがある」とし、「お客様から炊き出し活動に賛同の声をもらい、ありがたい。支援の輪が広がってほしい」と話した。
5~9日は店舗を一時休業し、10日から営業再開予定。問い合わせは同店(0138・86・9511)へ。(竹田 亘)