26日の北海道新幹線開業を見据え、北海道キヨスク(札幌)が改装工事を進めていたJR函館駅の商業ゾーンが15日、新装オープンした。売り場には道南の特産品や駅限定商品などがずらりと並び、早速、土産品を買い求める旅行客らで混雑した。
地元の人気ショップを集めた1階専門店ゾーンには、老舗パン店「キングベーク」が運営する「キングスイーツ」など7店が出店。同駅限定でゴーフレットの実演販売を始めた洋菓子店「ペイストリースナッフルス」の渡辺宗起取締役は「平日の売れ行きとしては上々。新幹線開業でさらに需要は高まると思うので期待したい」と話す。
駅弁販売の「函館みかど」は、北海道新幹線車両「H5系」をあしらった容器にグルメを詰めた「北斗七星」などを販売。26日には開業記念弁当の第3弾として、道産食材をふんだんに盛り込んだ「鮑雲丹(あわびうに)めし」を売り出す予定だ。このほか、2階にはラーメン店「函館麺厨房(ちゅうぼう)あじさい」など飲食店3店と書店が並ぶ。
この日、秋田から夫と旅行で訪れていた神野京子さん(64)は「買いたいものがたくさんあって、目移りしそうです」と笑顔で話していた。(山田大輔)