函館大谷高卒の競輪選手、中石湊さん(125期)が28日に平塚競輪場(神奈川県)で開かれる若手選手の頂上決戦「ヤンググランプリ2025」に出場する。7日には市営函館競輪場で壮行会を兼ねたトークショーに出演、集まったファンを前に「グランプリまでに追い込みをかけ、しっかりと体を仕上げたい」と意気込みを語った。
中石選手は昨年3月、日本競輪選手養成所を卒業後、同5月に同競輪場で行われたルーキー戦でデビュー。今年8月にはファン投票で選ばれた選手を中心に競う「第68回オールスター競輪」(GⅠ、函館)に出場を果たすなど、期待の若手選手として人気を集めている。
ヤンググランプリは今シーズンを代表する若手選手たちが、一年の集大成として競うことで有名。現在は静岡を拠点に練習しており、多くの声援に対し「経験不足やミスにより1着を取れなかったレースもあるが、同じミスをしないよう努力を続け、期待に対し1着が取れようなレースを見せたい」と力を込める。
中石選手とともにトークショーの舞台に立った、日本競輪選手会道支部の山田敦也支部長(88期)は「(中石選手は)これからの函館競輪を背負って立つ選手だと思っている。そして北日本を代表する選手になってもらいたい。中石選手の活躍を見て、自分も競輪選手になりたいと思う子どもたちが増えてくれるとうれしい」と期待。
これからの目標について中石選手は「直近のヤンググランプリで優勝し、競輪と五輪競技の両立を果たしたい」と抱負を語った。(野口賢清)



