第15回夏季パラリンピック・リオデジャネイロ大会は5日目の11日(日本時間12日朝)、陸上女子短距離(T47=片前腕切断など)100メートル決勝がオリンピックスタジアムで行われた。函館出身の辻沙絵選手(日体大4年、21)は自己ベスト(12秒86)更新とはならなかったが、13秒30の好タイムで7位入賞を果たした。
函館市内では、10日(同11日朝)の予選と決勝のパブリックビューイングが実施された。両日ともに辻選手がハンドボールを始めたかやげクラブの選手や知人ら約80人が駆け付け、うちわなどの特製グッズを手に「いけいけ沙絵」と力の限り声を出して声援を送った。
予選では2組に登場し、13秒10で5位となり、タイム順で8番目の決勝進出が決まると大きな拍手が起こった。決勝でも結果が出ると「よく頑張った」との声が上がり、大歓声で健闘をたたえた。
本通中学校でハンドボールを指導した小林礼さんは「(見ている)自分の方がどきどきして緊張した。終了後にはにっこりとした笑顔を浮かべていたので安心した」と笑顔。中学、大学の先輩という小田原海さんは「間近で見てきた後輩が世界で戦う姿に感動した。何事にも全力の沙絵らしく次も精いっぱい頑張ってほしい」とエールを送った。
次戦はメダルの期待が懸かる400メートルの予選が、13日午後10時10分(日本時間)から行われる。(小杉貴洋)