9月にインドで開催される世界パラ陸上競技選手権大会に出場する日本代表選手の強化合宿が30日まで、函館市千代台公園陸上競技場などで開かれている。東京パラリンピック陸上男子400メートル、1500メートル車いす(T52)で金メダルに輝いた佐藤友祈(ともき)選手(35、モリサワ)選手ら17人のほか、日本パラ陸上競技連盟の増田明美会長ら役員、コーチらがメダル獲得を目指し一丸でトレーニングを積んでいる。
函館では2017、18年に立位短距離跳躍パートの選手が同競技場で合宿を実施したが、全体の強化合宿は初めて。学生時代はハンドボールの選手として函館で開かれた大会に出場した同連盟の鈴木徹強化部長らの意向で、空港からのアクセスの良さや、涼しさのある中で大会中のインドと天候条件が近い環境で練習できることで実現し、26日から始まった。
また、鈴木強化部長がパラ走り高跳びの現役時代から考えていた中で、育児をする男性選手が合宿に参加しやすいように練習中に託児できる施設を用意。佐藤選手が子どもと来函した。鈴木強化部長は「連盟としてプレーヤーや家族を守る新しいチャレンジ。実施可能であることを函館で発信できる」と話した。増田会長は「函館はバリアフリーに対しての考えや取り組みが進んでいて、湯の川には温泉もある。パラ選手にとっていい環境」と話し、選手とコミュニケーションをとっていた。
28日に練習が報道陣に公開された。スタート練習などを入念に繰り返した佐藤選手は「第一印象はトラックが重く、風も強くて良い印象ではなかったが、慣れてきたら普段とは違う風の受け方もあるので良い練習になっている。子供を連れてくることができたのは大きく、自分の目的を達成できる」とし、インドでは「(ライバルの)マキシム・カラバン(ベルギー)選手との差がつまっていると思うので、これまでの大会のリベンジを果たしたい」と意気込みを語った。(山崎純一)



