フィンランド発祥の投てきスポーツ「モルック」のアジア初となる「2024モルック世界大会in函館」(国際モルック連盟主催)が、23日に昭和公園(函館市昭和町)で開幕する。22日はもう一つの会場の函館高専(戸倉町)が練習場として開放され、地元をはじめ国内外の出場チームがグラウンドの感触を確かめた。
この日は正午から高専のグラウンドが無料開放され、参加者の一部はボランティアで草むしりを手伝った。時折小雨がぱらつく中、参加者は思い思いにモルックをプレーしながら土の硬さなどを確かめていた。
同市駒場町でワークショップ店「はぴもえ工房」を営む野村篤司さん(60)は家族や常連客と4人で出場。この日は篤司さんと長男の光希君(11)が練習に訪れ、「フランスのチームと当たるので交流したい。2日目に残りたい」と声をそろえた。サッカーJ1・北海道コンサドーレ札幌のサポーターでつくる「コンササポモルック部」の中村憲さん(51)=札幌市=も仲間と練習に励み「きれいに手入れされており、本番が楽しみ」と待ちきれない様子。
世界大会を目指して1年前にチームを結成した山形県酒田市の「ひらた目ん玉スポーツクラブ」は5人で出場。丸山清さん(64)は「山形とは土質が違い、すごくやりやすい。大会では高得点が連発すると思う」と意気込み十分。また、英国から唯一参加する「Molkky Bar Kids」はモルック歴7カ月ほどで、「日本に来てみたかった」と参戦を決めた。グラハム・グリーンシットさん(56)ら4人は「函館はすてきな街で、興奮している。勝ちたいし、新しい友達を作りたい」と話していた。
初日の23日は昭和公園で午前10時から交流イベントを実施。午後0時半から国別対抗戦を行い、同5時半から開会式を行う。また、午前11時から午後5時までは練習会場として開放される。(千葉卓陽)