函館市恵山地区を代表する冬の味覚ゴッコ(ホテイウオ)が水揚げされている。丸々とした見た目が特徴的な魚体が次々と網に掛かり、漁師がゴッコを網から外す作業に追われている。
ゴッコは外観が格好悪いようにも見えるが、コラーゲンを多く含みぷるぷるとした食感が人気で、古くから函館市民に親しまれている。深海魚だが、冬になると産卵のため浅瀬の岩場に上がってくるため、同地区はゴッコの好漁場として有名だ。
このうち大澗漁港では、17日早朝に出漁した漁船が刺し網を引き上げて帰港。籾山進さん(75)らの漁船では、網にたくさんのゴッコやババガレイなどが掛かっていた。籾山さんは「ゴッコは2月からが最盛期。年々数は少なくなっているが、きょうはこの時期としてはまずまず」と話し、「ゴッコ汁や生干し焼きもいいが、から揚げにしてもおいしい」と薦めていた。
2月11日午前11時から道の駅なとわ・えさんで「恵山ごっこまつり」を開催するほか、同祭りに先立ち4日正午にはキラリス函館で、ゴッコ汁を販売するプレイベントを予定している。(野口賢清)