立憲民主党は11月30日の臨時党大会で代表選を行い、新代表に泉健太政調会長(47)を選出した。出馬した逢坂誠二元首相補佐官(62)=道8区=は上位2人による決戦投票に進んだが、泉氏に敗れた。函館・道南の関係者からは「残念」との声が漏れる一方、10月の衆院選で失った党勢の早急な立て直しを望む声も上がった。
逢坂氏、小川淳也元総務政務官、泉氏、西村智奈美元厚生労働副大臣の4人が立候補した代表選は、衆院選で議席を減らし辞任した枝野幸男前代表路線の継続か刷新かが問われた。新代表には8カ月後に迫る来年夏の参院選や次期衆院選に向け、党を立て直し、政権の受け皿たる野党第1党をつくれるか重い課題が課せられる。
代表選初出馬となった逢坂氏は「人への投資」を旗印に、教育や文化、芸術の振興を訴えた。党の理念や政策を単に述べるだけではなく地域課題の解決に力を入れることや、1日も早い原発ゼロの実現などを主張した。
党道8区総支部の板倉一幸幹事長は「決戦投票まで残って頑張ったが、敗れて非常に残念だ」と健闘をたたえ、「泉氏も代表選に出た3人を党執行役員に登用すると明言したので、逢坂氏がどんな役職に就こうともその手腕に期待したい」と述べた。また、「地域の声をしっかり受け止めてもらえる機会は引き続き確保できたので、安心している」とした上で「来夏の参院選、次期衆院選に向け1日も早く党勢を立て直してほしい」と注文した。
連合北海道渡島地域協議会の佐藤昌利会長は「結果は残念だったが、新しい代表のもと、引き続き頑張ってほしい」と強調。「これまで通りの地元活動を行い、われわれもきっちり支えたい」と話した。(山崎大和)