函館市競輪事業部は、本年度の市営函館競輪の売り上げ実績について前年度比6・2%減の144億9963万円となったことを明らかにした。普通競輪(FI・II)、記念競輪(GIII)とも前年度を下回った。
開催日数は前年度と同じ49日間(4月18日~10月13日)で、入場者数(本場・サテライト松風)は同5・4%減の6万320人。売り上げは本場・サテライト松風が同10・0%減、インターネット投票を含む電話投票が同13・8%減、重勝式投票が同3・4%減、臨時場外が同2・3%減といずれも減少した。同部は落ち込みが大きかった電話投票について、要因を分析する考えだ。
普通競輪(45日開催)は同7・6%減の95億1146万円で、15年ぶりに100億円の大台に乗せた前年度(102億9037万円)には届かなかった。前年度に比べ他場開催との競合が増えたことや、他場や全国のサテライトといった場外車券売り場での扱いが減ったことが要因とみている。競合日数は前年度の4回(9日)に比べ、本年度は11回(28日)に増加した。ただ、単年度黒字に転換した2013年度以降でみると「16年度を除けば、直近5年と同程度またはそれ以上に売れている」(同部)と健闘ぶりが目立つ。
記念競輪(4日開催)は同3・5%減の49億8817万円。記念競輪の売り上げは全国的に減少傾向にあるという。
同部は、18年度以降の売り上げ向上対策に関し「開催日程の調整を図ったり、特別競輪(GI、GII)を誘致したりするほか、魅力ある選手のあっせん依頼を関係団体に働き掛けていきたい」としている。(山崎大和)