函館市は7日、コンビニエンスストアのローソン京橋駅前店(東京都中央区)内に開設している市のアンテナショップの昨年度の売り上げが、2011年の開設以来、初めて年間1000万円を突破したことを明らかにした。
同日の市議会予算決算特別委員会経済建設分科会(小林芳幸委員長)で、工藤恵美氏(市政クラブ)の質問に市経済部が答えた。
市は地場産品の販路拡大やブランド力向上などを目的に、東京駅から徒歩10分圏内の同店内に約18平方メートルの専用コーナー「函館もってきました。」を開設。函館や近郊で生産された水産加工品や菓子、雑貨など150~160品を並べている。
昨年度の売り上げは前年比42・1%増の1007万円、販売点数は同34・2%増の3万6374点と、ともに過去最高を記録。市商業振興課は好調の要因について、店舗周辺の再開発や継続的なPRによる認知度の向上、ヒット商品の出現による効果などを挙げている。
市は昨年度決算に運営経費として367万円を計上。店内では観光ポスターの掲示やパンフレットの配布も行っており、同課の高井暁課長は「一部の人気商品には大手スーパーから引き合いがくるなど地元企業の販路拡大の一翼を担っているほか、観光を含めた地域の情報発信の面でも効果を発揮しており、費用対効果が高い事業と考えている」と答弁した。(金子真人)