プリンセス・クルーズ社の豪華客船「サン・プリンセス」(7万7441トン)が19日、2年ぶりに函館港に寄港した。ほぼ定員に近い約1900人が乗船。早朝の入港時に降っていた雨も上がり、「太陽」を冠する船名のように、函館に晴天をもたらした。
同船は2013年に函館に初寄港し、14年には小樽を発着港に12週連続の道内周遊クルーズを展開。今回が通算17回目の寄港となり、シドニーからの長期クルーズの最中で、国内の寄港地は函館と横浜のみ。港町埠頭(ふとう)には「Welcome Back To Hakodate(函館にお帰りなさい)」のプレートが設置された。
船内での歓迎セレモニーで、函館港湾振興会の兵頭法史会長は「2014年のクルーズでは、函館を明るく照らしてくれた。日本を離れて寂しく思っていたが、寄港地として選んでくれたことを光栄に思っている」と再会を喜んだ。
ミスはこだての稲村舞さんらから花束などを受け取ったローレンソン船長は「この船は函館に何度も来ているが、私にとっては初めての港。もう一度この場所に戻ってきたい」と笑顔で応えた。(今井正一)