道中小企業家同友会函館支部道南観光研究会(山田俊幸会長)が製作したオリジナル縄文紙芝居の英語版がこのほど、完成した。英訳を担当したのは遺愛女子中学高校の英語部の生徒と顧問。今後、NCV函館センターの番組や公式ユーチューブで配信予定で、17日には代表生徒が紙芝居の読み語り動画の撮影に挑戦した。
7月27日に世界文化遺産に登録が決まった「北海道・北東北の縄文遺跡群」の登録機運の醸成につなげようと、同会が2019年に製作。内容が分かりやすく年代問わず楽しめることから、海外の人にも気軽に触れてもらおうと、多言語化を企画。NCV、縄文DOHNANプロジェクト(山田かおり代表)のほか、同校にも協力を依頼し、快諾した。
紙芝居は1組12ページで、英訳は同部の生徒約30人とピーター・キーン顧問らが担当。部内選抜を経て同高英語科2年の能代はなさん(16)と同1年の長谷川温菜さん(16)が読み語りを担った。NCVで行われた撮影では、2人は緊張しながらも発音や聞きやすさなどに気を使いながら取り組んだ。2人は「練習の成果は出し切れた。これを見て日本に来たいとか、縄文文化に触れたいと思ってもらえればうれしい」と期待した。
今後は日本語を含む10カ国の言語化に対応する予定。山田会長は「たくさんの方の協力を得ながら、世界に縄文を発信する手伝いができれば」と話した。(小杉貴洋)