冬のベイエリアを彩る「はこだてクリスマスファンタジー」(実行委主催)の今年度の開催が14日、正式に決まった。新型コロナウイルス感染予防のため、ステージイベントとスープバーは取りやめ、12月1~25日の開催期間中はツリーの点灯と花火のみ実施。市内の飲食店が考案したクリスマスメニューを公式ホームページなどで発信する新たなキャンペーンも展開する。
14日にサン・リフレ函館であった実行委の会合で決定した。国がイベントの人数制限を緩和したことを受け、3密対策を講じた上で開催する。
シンボルの巨大ツリーは、昨年に続き道南産のトドマツを使用。開催可否の決定に時間がかかるとして、例年モミの木の贈呈を受けていた函館市の姉妹都市のカナダ・ハリファクス市に8月、辞退を申し入れた。
花火は例年同様、午後6時ごろ、最終日は同6時と同8時に打ち上げ。ツリーのイルミネーションは午後10時まで点灯する。
キャンペーンはスープバーを取りやめた中、市内の飲食店でクリスマスを楽しんでもらおうと企画。各店のメニューをホームページで紹介するほか、SNSの活用も想定し、詳細は今後詰める。
実行委は「例年に比べ少し寂しい内容になるが、開催を通じて地域経済の盛り上げと函館観光の回復につなげ、市民や観光客に少しでもクリスマスを楽しんでもらいたい」としている。(山田大輔)