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桜と人の文化後世に 浅利さんら友の会結成

 約120年前、函館公園(青柳町)に初めて植えられたソメイヨシノの前で1日、有志による「函館桜友の会」の発会式が行われた。財団法人「日本さくらの会」の「桜守(さくらもり)」である浅利政俊さん(85、七飯町)が会長を務め、函館全域のサクラを見守り、花と人が心を交わす文化を後世に伝えようと団結。北海道新幹線開業も祝い「青函圏のサクラ観光の充実を」と意気込んでいる。
 活動は観察会や記念植樹、病気の枝切りなどの保護保全で「サクラと市民が互いにたたえ合うことを目指す」と事務局。発会式には14人が参加し、浅利会長の案内で園内のサクラを見て回った。
 浅利会長によると、同公園のソメイヨシノは1889(明治22)~93(同26)年ごろ、函館の商人、逸見小右衛門(へんみこえもん)が「亀田川を隅田川に、函館山を吉野山にしたい」と、サクラによる景観美化に取り組み、植栽したのが始まりで、道内最古の歴史を誇るという。
 現在、老木は市立函館博物館近くに2本あるが、ともに傷みが激しく「北海道のソメイヨシノの元祖を守るためにも対応が急がれる」と浅利会長。博物館前の1本には野鳥が種を持ち運んだと思われるオンコが根付き、「これはサクラにとって大変負担になる」とし、推移を見守りながら状況次第では、関係機関に延命措置に向けた対応の協力を求めたい考え。
 市内の会社員工藤孝広さん(29)は「貴重な話が多くて勉強になった」。長男の空ちゃん(5)も「花のピンクの色が好き」とにっこり。浅利会長は「函館のサクラの現状は必ずしも正しく把握されておらず、どう末永く生かすかなど未知状態。課題解決に向けて多くの人と力を合わせて頑張りたい。サクラの好きな人であれば歓迎したい」としている。
 同会では近日、ホームページを立ち上げて会員を募る。(田中陽介)










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