函館西署管内で1月、飲酒運転による交通事故が3件発生したのを受け、同署と函館地区ハイヤー協会など8団体が同31日、大門地区の飲食店を訪れ、飲酒運転撲滅を呼び掛けるチラシを配った。
同署は20、27日に酒気帯び運転の疑いで男2人をそれぞれ現行犯逮捕。29日には基準値の6倍のアルコールを飲んで運転したとして函館市内の男(53)を酒酔い運転の疑いで現行犯逮捕した。
前方の車に追突するなどいずれも人身事故として処理され、計4人が軽傷を負った。道警函館方面本部管内の中で逮捕が集中したため、同署は緊急啓発として実施。警察官や各団体の関係者ら12人が参加した。
「4件目は『自分は大丈夫』『少しだけなら…』と思っているあなたです!」と書かれたチラシなどを持ち、大門横丁や周辺の飲食店を20軒以上訪問。従業員や来店客に飲酒運転の根絶に協力するよう呼び掛けた。
同署の目時務交通課長は「これ以上悲惨な事故を増やさないためにも、飲酒運転は絶対にしないで」と語気強く訴えていた。(深津慶太)