NPO法人市民創作「函館野外劇」の会(中村由紀夫理事長)は、2019年版のカレンダーを制作した。今夏の第31回公演「星の城、明日に輝け」から名シーンをピックアップ。キャッチコピーの「野外劇を見れば、世界が見える。歴史の遠眼鏡」に合わせて、各ページに歴史的トピックスのスポット写真なども載せて、カレンダーをめくる楽しさを工夫した。
メインとなる写真は、函館出身の写真家、野呂希一さんが撮影。1、2月はオープニングでコロポックル役の子どもたちが整列するシーン、3、4月はマグロのぼりを背景にソーラン踊りの決めポーズの場面を用いるなど、野外劇の魅力を2カ月ごとに楽しめる。
各ページの歴史的トピックスは、旧跡や歴史的人物ゆかりのスポットなどの写真を数枚配置し、その月に起きた出来事を年月日入りで掲載。市公式観光情報サイト「はこぶら」で編集長を務める安立真由美さんの協力を得た。里見泰彦事務局長は「今年のカレンダーは永久保存版。函館を好きになるツールとして、地域の歴史に触れる入り口にしてほしい」と購入を呼び掛けている。
2000部発行、1部1000円で、22日から同会事務局、五稜郭タワー、市地域交流まちづくりセンター内カフェで販売。20部以上の注文で、企業名を無料で入れることもできる(11月22日締め切り)。問い合わせは同会事務局(0138・56・8601)へ。(今井正一)